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社会人1年目 までの夢は専業主婦になること。そんな私が執行役員になるまでのキャリアライフ。

吉田 仁美さん 30代 人事担当 執行役員
株式会社ヴィックスコミュニケーションズ

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短期大学卒業後、フリーターを経て、大手百貨店に受付兼エレベーターガールとして入社。約1年弱勤めた後、株式会社ヴィックスコミュニケーションズのコールセンターにアルバイトとして入社。1年後には正社員として、コールセンタースタッフの管理、運営を指揮するように。セールスプロモーション、人財派遣、紹介業などの新規事業の立ち上げを経て、2012年に女性初の執行役員に就任。現在は人事担当として、採用から人事制度の仕組み作りに携わっている。
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がむしゃらに仕事をがんばるのが苦手で、将来の夢は専業主婦になることだったという吉田さん。現在は、職場でお子さんを抱っこしながらお仕事をされるワーキングマザーへと変貌を遂げています。そんな吉田さんにお話を伺いました。

―現在は2児の母でありながら、社内で初の女性執行役員でいらっしゃるということを伺いました。吉田さんは学生の頃からキャリア志向でいらしたのですか?

吉田:そんなことは全くありませんでした。そもそも働きたくなかったです。将来の夢は“専業主婦になること”でした。在学中は就職活動もしておらず、短大卒業後、フリーターをしていたくらいです。

次の就職先を見つけるまでの“繋ぎバイト”が、今の会社の入社理由。

―そうなんですね! 今の吉田さんを見ていると想像しがたいです。ちなみにその後どういった経緯で、現在の会社に入社したんですか?

吉田:当初、この会社にはアルバイトで入社したんです。フリーターをやっていた時に、「短大を卒業してフリーターのままではさすがにそろそろまずい」と思い、「まずは何かちゃんとした仕事に就かなきゃ」という具合で、大手百貨店の受付兼エレベーターガールとして働き始めました。約1年弱勤めた後、ルールに縛られた環境や女性独特の組織に耐えられず退職しました。

退職後、次の仕事に就くまでの繋ぎのアルバイトとして、現在の株式会社ヴィックスコミュニケーションズに、コールセンタースタッフとして入社。その1年後、正社員となり、コールセンタースタッフを管理するポジションに就任。セールスプロモーション、人財派遣、紹介業などの新規事業の立ち上げを経て、現在の人事職に就きました。気付けばあっという間に10年以上働いていたというのが、私のキャリアですね。

アップ

仕事をがんばるというのが非常に苦手。そんな私が仕事に楽しさを覚え、正社員へ。

―アルバイトから正社員になられたということですが、吉田さんの心境に変化があったのですか?

吉田:私は、仕事をがんばるということが非常に苦手でしたし、仕事に熱くなっている人を見ると引いてしまうような人間でした。“いかに楽をして働けるか”という観点でしか、仕事を見ていないような人間だったんです。ですから、最初正社員になるお話をいただいた時には、一度お断りをしたんです。しかし仕事をしていく中で、一緒に働くメンバーのことがすごく好きになりましたし、信頼することができたこと、そして何もないところから自ら考え作り上げていくという業務のプロセスに楽しみを覚えたことで、正社員になる一歩が踏み出せたんです。

名刺交換の仕方は、お客様先で教えていただいた。営業商材は2~3ヶ月で変更。熾烈な日々。

―お仕事をしている中で、大変だと思ったことはありますか?

吉田:今は弊社も人数が多くなり、職場環境も当時に比べればよくなりましたが、入社当時は会社がまだ部活動の延長線上にあるようなスタートアップの時だったため、教育体制が全く整っていなかったんです。営業未経験で入社した私は名刺の渡し方も分からずに、営業先でお客様からご指摘いただきながら覚えたという状況でした。パソコンの使い方もよく分かっておらず、提案書の形式も知らなかった。

もちろん、待っていても教えてくれる人はいなかったため、自ら勉強するしかなかった。もっと言うと、売りに行く商材自体がないこともあり、能動的に仕事を取りに行くことがすごく大切だったんです。営業する商材も2~3ヶ月に1回の頻度で変わることもあり、がむしゃらに仕事をしていた具合です。今思うと、この時は非常にきつかったですが、仕事をする上でのメンタルや基礎が鍛えられた大事な時期だったと感じています。

何度も辞めようと思った仕事人生。

―それでも10年以上、御社で働き続けていらっしゃるんですよね。

吉田:もちろん10年間、同じモチベーションだったわけではないです。仕事が本当に大変だった時、辞めようと思ったことも正直何度もありますし、「辞める」と会社に言ったこともあります。

そんな時に、学生時代は就職活動もやっていなかったので初めて “自己分析”をやってみたんです。「本当に今、専業主婦になりたいのか? 」、「私がやりたいことって? 」と、いろいろと自分に問いかけながら、自分自身と向き合ってみたんです。そしたら、やりたい事は今はないけど、とにかく「学生の時と同じように嫌なことから逃げようとしている」と気づきました。

「逃げてはだめだ! 一度戦わないと。答えが出るまで仕事をし続けよう」と思い、辞めることをやめたんです(笑)それから、社員1人1人に「辞めることをやめさせてください」と謝って回りました。でも本当に、あの時に逃げずにいて良かったと感じています。今は仕事を通してあの時に描けなかった「やりたい事」を明確に見つけられたので!

語る

小さなぶつかり合いが信頼関係を構築していった。

―そのような状況下でもお仕事と向き合うことができたのは、どうしてですか?

吉田:本当にきつい時に、職場で喜怒哀楽を出せたというのが非常に大きいのだと思います。前職ではある意味、自分を隠しながら仕事をしていましたし、大きい組織でもあったので、ルールに沿った仕事、上司に意見を言う事を良しとしながらも、結果的に良しとしない環境でもありました。

しかしここに来てからは、職場のメンバーとぶつかり合う事は日常茶飯事。けどそれが良い結果を生み出してくれる。そのぶつかり合いをきっかけに、自分にとって嫌なことや悔しい気持ちなども、包み隠さず上司やまわりに伝えられる。今でも小さなぶつかり合いは日常茶飯事ありますが、そのぶつかり合いが、信頼関係構築に繋がっているのだと思います。「自分の気持ちをしっかりと受け止めてくれる」という人間関係があるからこそ、がんばってこられたんだと実感しています。

心を“無”にして、「悩む」ではなく「考える」ことで気持ちを整理。

――そんなことがあったんですね!今は悩まれたりすることはあるんですか?

吉田:個人的には「悩む」という言葉が好きではないんです。すごく非生産的な言葉な気がしていて…。ですから、「悩む」ではなく「考える」という言葉に置き換えるようにしています。

あとは、自分の体や心を“無”の状態にしてから考えるようにしていますね。具体的には、しっかり寝て、運動して汗をかくことです。そうすると“無”になれるので、そこから自分自身と向き合います。また、なぜ落ち込んでいるのかを紙に書いて整理したりしていますね。実際紙に書き出してみると、自分が思うほど大したことではないことも多分にあります。

2人

ON・OFFのスイッチの切り替えは、“通勤・帰宅時の電車の中”。仕事モードとママモードを使い分け、効率的に仕事をする。

―いろいろとご自分の気持ちの整理の仕方をご存知なんですね!
ちなみに、仕事とプライベートの比率はどれくらいですか?

吉田:子どもを産んでからは、半々に分けるようにしていますね。ON・OFFのスイッチの切り替えは、“通勤・帰宅時の電車の中”でおこなっています。

朝通勤電車に乗ったら、新聞を読んだり、クライアントからのメールに返信したりなど、仕事と関連することをおこなうようにしています。逆に、帰宅する電車の中ではママモードになるために、子どもの写真などを見たりしていますね。まだ子どもが小さい時はそんなに分けてはいなかったんですけど、子どもが2歳になると、色々な事が分かる様になり、私が仕事をしているのが伝わると不機嫌になる事も度々ある様になりました。

子供には働くママを嫌いにはなってもらいたくないですし、寧ろ働くママを好きでいて欲しいので「子供といる時はトコトン子供に向き合う時間」「仕事をする時は仕事に集中する時間」と分けるスタイルに変わりました。

“通勤・帰宅電車の中での過ごし方でスイッチの切り替えをおこなうだなんて、隙間時間を有効活用されていらっしゃいますね。お子さんができてからは、働き方が変わりましたか?

吉田:勿論変わりました。時短勤務が必要な分、稼働量はどうしても減ってしまいます。ただその分、1時間の中で、いかに生産性をあげて仕事をするかを常に考えて仕事をしています。子どもができる前までは、仕事と家庭をちゃんと両立しながら、もっと1人でも仕事をこなせると思っていましたが、いざ子育てしながら仕事をすると、時間が足りなかったり、対応できない事も多く、想像以上にうまくいかなかった時期もあります。そのため、何でも一人で抱えて仕事をするのではなく、周りに頼るようにしたことがすごく大きな変化に繋がりました。

子育て

部下といい関係を作っているのは、直接の対話、プライベートな時間を共有することが大切。

―部下に頼るというのが苦手な方もいると思いますが、吉田さんが頼る時に意識されていることなどはありますか?

吉田:対面で、直接会話することを意識して、コミュニケーションをとることですね。あとは、仕事以外のプライベートな話まで共有しています。

たとえば、「夕方から子どもを寝かしつけるまでは私はママモードになっているから、連絡はメールだと助かる」とか、「今子どもがイヤイヤ期で大変」だとか、今私が置かれている状況をマメに共有しています。状況の共有がされていないと、頼られる側もしっかり腹落ちせずに、「子どもができたからって仕事ふりすぎじゃない」などの不満が出てきてしまうと思うので、そこは意識して伝えることを心がけています。

また一方で、部下の好きな人のこと、趣味のことも相談にのりますし、プライベートで一緒に遊びに行ったり、仕事以外のプライベートな時間を共有することも、お互いに何でも言い合える関係性が築けていける一つだと感じています。というのも、1日の中で大半をともに過ごす仲間に、表上の付き合いでは、信頼関係は築けないと思うんです。今では私が依頼していないのに、「仁美さん、これは私がやっときますから早くお迎えに行ってあげてください」と気遣ってくれたり、逆に「仁美さんしっかりしてください!」と叱咤激励をしてくれるので本当に有り難いです。

“身一つ”で動けるうちに、多くの出会いを大切に。

―すごく勉強になりました。吉田さんから20代の方に向けて、何かアドバイスをいただいてもよろしいでしょうか?

吉田:”身一つ”で動けるうちに、多くの場に出向き、いろいろな方と出会うことで、自分の強みや弱みをしっかり理解することをおすすめします。特に女性であれば、結婚、出産というライフイベントも考えられます。もし今後、仕事と両立していきたいと思っていらっしゃるなら、子どもを産む前に、いかにインプット量を増やし、スキルを身に付けておくかが、非常に大切だと感じます。

もちろん出産後も交流会や勉強会などに出席することはできますが、やはり子どもがいないうちのほうが、そういったイベントに出席するハードルは低いと思います。
だからこそ20代のうちは、自らの足を使ってたくさんの人に出会い、自分を成長させる時期として考えてもいいと思いますよ。

—ありがとうございます! 営業する時のポイントは何かありますか?

吉田:そうですね~。特にすぐ使える実践的なノウハウというものではないのですが、結局は人と人の繋がりだと思っています。しっかり自分の気持ちを伝えることが大切だということ、人として当たり前のことをできる人間であることが大切だと思います。部下に幼稚園でも教えられる様な「“ありがとう”と“ごめんなさい”をしっかり言いなさい」と口酸っぱく言っています。

ロゴ

“相撲部屋の女将さん”のようになりたい。

—今後のキャリアプランを教えてください。

吉田:私は“相撲部屋の女将さん”のような存在を目指したいと考えています。相撲部屋にはたくさんの力士たちがいて、横綱を目指し日々ひた向きに練習をがんばっていますよね。それを裏で支えている女将さんのように、いかにメンバーたちをフォローできるかを意識しています。

新卒で弊社に入社している子も多い中で、なんだかその子たちの生みの親の気分です。ですから、そのメンバーたちが弊社を通して「本当にやりたい事を見つけ、実現できる様に」全力で支えていきたいと思っています。