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チャットレディの仕事をもっと理解してもらいたい」と奮闘するチャットコミュニケーションツールの運営サポーター

更家 文子さん 30代 キャストマネージャー
株式会社リアズ

人気のライブチャットサービス『ライブでゴーゴー』などの運営スタッフとして、チャットレディのサポート業務に従事する更家さん。入社当初は「続けられるかな」と不安もあったようですが、今ではチャットレディからの絶大な信頼を得る運営スタッフに。そんな更家さんにご自身のキャリアについて語っていただきました。

1977年生まれ。2001年、大学院を中退し、大手アパレル会社の店舗で派遣スタッフとして1年間勤務。その後、アダルト系の広告・サイト運営を行う会社に事務職で入社し、ノンアダルトのライブチャット『ライブでゴーゴー』の運営に関わるようになる。2014年にサービス統合のため、親会社であった株式会社リアズに移籍となり、現在も同サイト運営スタッフとして活躍中。

文学を通して人をみつめる中で芽生えた、
生身の人間ともっと触れ合いたいという気持ち

ーお仕事のキャリアをアパレル関連の派遣スタッフからスタートされていますが、まずは最初のお仕事に就いた経緯から教えていただけますか?

更家:私は大学で学んだフランス文学に強く影響を受けて、さらに深い学びを得るために大学院に進んだのですが、途中から文学を通してではなく、もっと直接人と触れあいたいと思うようになったんです。思い立ったら我慢できなくなり、大学院を中途退学してアパレル会社に派遣スタッフとして入社しました。

アパレル会社の仕事を選んだのは、大学時代に販売員のアルバイト経験があったからです。派遣という選択はとにかく早く仕事に就きたかったから。それに当時は、正社員にこだわりもなかったので、すぐに派遣社員として販売の仕事を開始しました。

仕事はとても楽しかったですね。服選びに迷うお客様のコーディネートを一緒に考えたり、その方に似合いそうなアイテムをお勧めしたりすると、とても喜んでもらえるんですよ。気に入った服が買えてお店を出るときのお客様の幸せそうな顔を見るのが好きでしたね。

ー楽しくお仕事をされていたようですね。その1年後には株式会社リアズの前身の会社に入社されていますが、それはなぜでしょうか?

更家:販売の仕事は好きだったのですが、派遣ではなく正社員として会社にもっと深くかかわれる仕事をしたいと思ったんです。未経験のIT業界を選んだのは、違う世界を見てみたいという好奇心でしたね。当時はインターネットがあっという間に普及した頃で、とても勢いがあり、知らないからこそ、逆にやってみたいと思って飛び込みました。

リアズの前身の会社は主にアダルトコンテンツを扱っていて、インターネット広告やサイト運営をしていました。アダルト関連はちょっとだけ怖いと思いましたが、好奇心の方が勝りましたね(笑)。アルバイトで入社して正社員になったんですが、実は1日目の午前中の時点で「辞めよう」と思っていたんです(笑)。

でも、辞めようと思ったとき、スタッフの方から「データ作成やお問い合わせ対応などの事務職はどうですか?」と言ってもらえたのでチャレンジしてみることにしたんです。

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ただただ楽しかった
未知だったWEB領域での仕事

ー事務職は初めてですよね。

更家:はい。パソコンを使った仕事をしたことがなかったので、最初は文字の入力くらいしかできなかったんですよ。エクセルの使い方を教えてもらいながら、何とか仕事をしていました。とにかく、毎日覚えることがたくさんで多くの学びを得られたので、この仕事なら続けられると思って、1年間は事務職に従事していました。

そのあと、『ライブでゴーゴー』というノンアダルトのライブチャットサイトが立ち上がることになったので、チャットレディの求人や登録手続き、登録後のサポート・運営業務に携わるようになりました。

『ライブでゴーゴー』は、男性のお客様がチャットレディとして出演する女性たちとライブチャットやメールを楽しむためのコミュニケーションツールです。会社としても新しいチャレンジをするぞ!という明るい雰囲気と、可愛いサイトイメージが出来上がっていたので、なんとなく私でも担当できそうという安心感がありましたね。

ーライブチャットの運営のお仕事をスタートされて、いかがでしたか?

更家:初めてのWEB業界だったこともあり、ひとつひとつの仕事が新鮮でした。チャットレディのサポートとして、たびたびメールやチャットで様子を伺うのが仕事なんですが、パソコンを前に一度に複数の人と話ができるのが楽しくて。「インターネットは、こんなにいろいろなことができるんだ」と毎日が発見や学びの連続でした。

この仕事は「人と接する」という意味では、以前やっていたアパレル販売の接客に似たところがありますね。いろいろな女性とコミュニケーションが取れることに喜びを感じていました。

「私、稼がないといけないんです」
大きく考え方が変わったワーママと出会っての1年間

ー充実した毎日だったようですが、お仕事を継続していくうちに心の変化などありましたか?

更家:ありました。サービス運営に関わるようになって2年ほどたった頃、あるチャットレディさんから相談を受けたんです。その方には小さなお子さんがいて、事情があってシングルマザーのような生活をしていました。「まだ、子どもが小さいから就職はできない。だからこの仕事で稼ぎたい」と切実に訴えられまして。

自分も同じような環境で育ったので、彼女と自分の母の大変さを重ねてしまい、グっと心に刺さるものがありました。チャットレディさんの中にもそういう思いを抱えながら仕事をしている人がいるんだなと。10人のチャットレディさんがいたら、10人それぞれの事情があることを改めて認識しました。

その後、その方には仕事をうまく成立させるためのアドバイスをしました。サイトのトップページにはチャットレディさんの写真がズラリと並んでいるのですが、この写真がとても重要で映りがいい写真をアップすることがまず大切なんです。なので、写真の撮り方やWEBカメラの映り方、お客様との会話の仕方などを、その方にあった方法でうまくできるよう一緒に考えました。

でも、後はチャットレディさんの工夫と努力次第であって、私ができることはそこまでなんです。その方は、最初はたまにしかログインしていなかったので、なかなか結果が出せなかったのですが、この仕事で食べていくと決心してからの努力はすごかったです。どんなに気持ちがのらない日でもログインして、お客様とのコミュニケーションを大切にした結果、安定して高い収入を得ることができるようになりました。

ーチャットレディの皆さんの悩みを聞き、それを理解した上でのサポートが必要なんですね。

更家:チャットレディという職業は親や友だちに堂々とは言いにくい仕事で、良くないことをしているんじゃないかと疑われることもあると思います。世間の理解を得られにくい職業なんですよね。でも、チャットレディさん個人のことを知れば、そんな風には考えられなくなります。みんな目的意識を持って働いていて、先ほどの方のように子育てしながらできる仕事として選ぶ方もいるし、将来の夢を叶えるための副業として選ぶ方もいて、それぞれにいろいろな事情や思いがあるのです。

また、お客様にとっても、チャットレディさんと過ごす時間は心の安らぎや支えになっていると思います。日常生活の中ではなかなか共感し合える相手が見つからなかったり、リラックスしてお話する機会がなかったりというケースは一般的にも多く、これからもどんどん増えてくるのではないかと思っています。

会話をしてお金をいただくからこそ、チャットレディさんはその分一生懸命楽しませたい、話を聞きたい、力になりたいと思って頑張っています。普通に生活していたら出会わない男女がチャットを通して親友のような関係を築けるからこそ、『ライブでゴーゴー』は10年以上続いているのだと思います。

この仕事にかかわるようになって、つくづく仕事と人生は直結していると感じるようになりました。チャットレディさんだけでなく、会社でも意気揚々と入社する社員もいれば、家庭の事情や他にやりたいことができたという理由で辞めていく人もいました。会社や仕事は様々な人生が交差する場所だと思うようになりましたね。

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事業縮小に反して、どんどん強くなっていく
チャットレディに対する想いと絆

ー2014年に株式会社リアズと合併しますが、会社の形態が変わることについての不安や期待など、そのときの気持ちを教えてください。

更家:実は合併するまで『ライブでゴーゴー』は厳しい状況だったんです。その理由は一つだけではありませんが、ちょうどスマートフォンが普及しはじめ、パソコンのみのサービスでは広がりが見込めなくなった頃で、その状況に対応できなかったのが大きかったと思います。チャットレディさんの登録数はピーク時の5分の1ほどになり、それに伴いお客様の人数もどんどん少なくなりました。社内的にもサポートメンバーが減って、自分一人で回していた時期もありました。

そんな状況の中でも辞めないで続けてくれているチャットレディさんがいて、彼女たちとのコミュニケーションを楽しみにして下さるお客様がいて…みなさまのためにもこのサービスを守らなければと思っていましたね。だから、自分が会社を辞めるという選択肢は全くありませんでした。それに合併の話が出たとき、リアズがサービスを高く評価してくれていたので、それほど不安はなかったですね。それどころか、合併したことでお問い合わせに対応してくれる部署ができて助かりました。

私は合併して数カ月後に1年間の産休をいただいたのですが、産休前にチャットレディさんたちから「更家さんがいない間、『ライブでゴーゴー』はお任せください」「更家さんが戻ってくるまで辞めません」など温かい言葉をたくさんもらったんです。彼女たちのお客様と同じように『ライブでゴーゴー』は、私にとっても居心地のよい場所なのです。

本当にすごいことをしていることに自信をもってほしい-
自らもコスプレして決行したメディア露出計画

ー周囲の理解が得られにくい仕事という話がありましたが、とても高度なコミュニケーションスキルが必要なんですね。社会的に認めてもらうために、何か考えていることはありますか?

更家:チャットレディさんの中には「家族にも彼氏にも言えない」と、悩んでいる方は多いんです。悩みを抱えてしまうことで仕事にも影響が出ると思ったので、チャットレディさんもお客様も両方が楽しめる企画を考えてみることにしました。

「私たちはチャットレディの仕事を楽しんでいる」ということをもっと世の中に発信していきたいと思って、プレゼント企画など開催してその様子を動画配信したりしています。私も含め、スタッフも時にはコスプレをしたりして登場していますよ(笑)。

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※スタッフチャレンジ企画として、ライブチャットに出演した時の風景

チャットレディは後ろめたい仕事ではないし、隠れてコソコソする仕事でもないんです。お客様が求めている共感やリラックスできる空間を作ることのできる高度なコミュニケーションスキルがあることに自信を持ってほしいし、「私たちはすごい仕事をしている」と思ってもらえるようにしていきたいですね。

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始めて感じた成長意識
サービスビジョン実現に向けて貪欲に自分自身も成長していきたい

ーこのお仕事を始めて10年以上のキャリアになりますが、ご自身の変化や今後のキャリア、個人で叶えたいことなどありましたら教えてください。

更家:産休から復帰したとき、仕事の楽しさを改めて実感したのですが、それと同時にもっと成長しないといけないとも強く思いました。具体的には、私はこういったインタビューなどで話すことがとても苦手なんですよ。自分の言葉で気持ちや状況を伝えるのが上手くないので、そこを克服していきたいです。

また、サービス自体も今まで通りではなく、もっと工夫して企画を考えてよりよくしていかないといけないと思っています。どんどんクオリティを上げてお客さんを増やしたいし、チャットレディさんがより働きやすくなるように、ライブチャット業界を明るくして、胸をはって仕事ができる環境作りもしていきたいんです。

今取り組んでいるのは、チャットレディさん同士が励まし合えるコミュニティ作り。私ひとりでも100名ほどのチャットレディさんのサポートをしているのですが、さすがに厳しくなってきたので……。それに、チャットレディさん同士でしかわからないこと、共感できないこともあると思うので、このコミュニティをもっと成熟させて、切磋琢磨しながら仲間作りができる場所を提供し、もっと安心して働いてもらえるようにしていきたいと考えています。

考えるべきことが多くて、産休前より今の仕事の方が大変です(笑)。でも、このしんどさこそが成長に繋がると信じてやっています。

ー素晴らしいですね!更家さんがこの仕事をされていて、やりがいだと思われてる瞬間ってどういう時なんですか?

更家:私がこのお仕事をしていてよかったと一番感じるのは、チャットレディさんがキラキラと輝いている姿を見た時です。お客様に楽しんで頂ける企画を考えて披露している姿、チャットレディさん同士で励まし合っている姿、後輩のチャットレディさんのために惜しみなくアドバイスしてあげている姿……そんな素敵な姿をたくさん見て、とても感銘しているんです。そして、こんなに素敵な人たちがいるサイトに携わることができて、ただただ幸せだなと感じます。

ーすごくイキイキと働いていらっしゃるんですね!ちなみに、働くお母さんとして、仕事とプライベートのバランスなどはどう考えてらっしゃいますか?

更家:子育てしながら働くことの大変さを痛感しています。子どもがまだ小さいので時短勤務なのですが、なかなかオンオフの切り替えがうまくできないのが悩みどころ。今は自分の成長より、子どもの成長を見守ることが最優先かもしれないなどと考えることもありますね。

子育てと仕事への気持ちの配分はまだあやふやなのですが、最近は「私が成長する姿を見せることが子どものためになるのでは」と思うようにもなり、そのためにも貪欲に成長していきたいと考えています。

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