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モチベーションの源は「人を喜ばせること」。大好きなアプリを通してユーザーに笑顔を届ける女性ディレクター

佐藤侑子さん 30代 ディレクター/プランナー
Tunnel株式会社

1987年生まれ。2005年、高校卒業後、派遣社員でアパレル販売員の仕事をスタートし、数社で販売員の仕事を経験する。2012年、医療業界に特化したサービスを運営するベンチャー企業に派遣社員として入社し、3年後に契約社員になる。4年間勤務した後、2016年、Tunnel株式会社に入社。現在、ディレクターを中心に、プランナー、ライター、チームのマネジメントなど多方面で活躍中。

アパレルデザイナーに憧れ、その第一歩としてアパレル販売員を経験。仕事を通じてお客様を笑顔にすることにやりがいを感じた佐藤さんは人の役に立ち、喜びを生むことを仕事のモチベーションにしてこれまで邁進してきました。そんな佐藤さんに、これまでのキャリア・ストーリーから将来のことまで様々なお話を伺いました。

デザイナーの夢を追う中で見つけた
仕事でお客様に喜んでもらえることの嬉しさ

ー佐藤さんは2005年からお仕事を始められていますが、最初は派遣社員で販売職からスタートされていますよね。その経緯を教えてください。

佐藤:はい。私は高校を卒業してすぐに働き始めました。もともとアパレルデザイナー志望で、通っていたのも服飾専門学校のような高校だったんです。でも、なんの知識もコネクションもない18歳にデザインの仕事なんて来るはずがなくて。そんな時に派遣社員という働き方があることを知りました。アパレル業界を知るために、まずは派遣で販売員を経験してみようと思ったんです。
最初に働いたのは、半年間の期間限定ショップ。そこで働いている人のほとんどが派遣社員でした。みんなとてもいい人でチームワークもよかったんです。だから、とても働きやすい職場でしたね。

ー職場環境に恵まれたんですね。

佐藤:仕事を覚えていくステップもすごく楽しかったです。販売は数字ありきで、とにかく売上を要求されるんじゃないかと心配していたんですが、最初の職場では「数字よりも、困っているお客様を助けてください」と言われていましたね。この方針が私にはハマって、仕事にやりがいを感じられたので、しばらくの間、派遣社員で販売員の仕事を楽しんでいました。

ただ、2011年の東北大震災で、社会問題にもなった「派遣切り」を私も経験することになったんです。そこで次は正社員になりたいと思い、小さなアパレル会社に正社員の販売職で入りました。ここを選んだのは、いずれはデザイナーの仕事をさせてもらえるという希望があったからなんですが、実際入ってみたら、いろんなところがまだ未整備だったので、結局、半年程度しか在籍しませんでした。

ーそれは大変でしたね。デザインができるというところに惹かれたということは、やはり、いつかはアパレルのデザイナーになりたいというキャリアプランを思い描いていたんですか?

佐藤:「アパレル販売を経験すれば、デザイナーへの道も開ける」という話を聞いたことがあって、当時若くて世間知らずだった私はそれを鵜呑みにして信じていたんです。でも、現実的にデザイナーという仕事は狭き門で、販売職をやりながら業界のことを知っていくうちに「もしかして私は、かなり遠回りをしているのかもしれない」と思うようになりました。

そして、働き始めてから、私の仕事のモチベーションが「お客様の喜ぶ姿を見ること」だと気付いたんです。私が求める幸福感はデザイナー職では得られないと感じ、キャリアプランを見直すことにしました。

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接客を極めていくことで生まれたプロ意識
大好きなブランドで7年間の販売職に終止符を打つ

ーデザイナーへの思いに変化が生まれたんですね。正社員として勤めた会社を辞めた後はどうされたのでしょう?

佐藤:そろそろ販売の仕事を終わりにしようと考えるようになりました。そこで、ここまで販売員として頑張ってきたので、最後は好きなブランドで働いて最後にしようと思ったんです。だから、最後の1年半は好きなブランドで働いていました。

いざ入ってみたら、仕事は大変でしたね。そこは、これまで働いてきた中で、いちばん数字に厳しいショップでした。業界でも有名なブランドだったので厳しいのは当たり前なのですが、好きなブランドの服を扱う楽しさと仕事の厳しさの板挟みになりましたね(笑)。

とにかく雰囲気が今までのショップとは全く違っていて、特に店長は今まで経験したどのショップよりも厳しい姿勢でした。それでも、厳しいからこその学びもあって、このショップで働いた期間で自分の販売スタイルが確立でき、大変さの中にも働く喜びを見出すことができました。

販売スタイルには大きく分けると、たくさんのお客様に少しずつ買っていただくタイプと、少人数のお客様にたくさん買っていただくタイプの2つがあるんですが、私は完全に後者でした。ひとりのお客様に時間をかけてトータルコーディネートを考えて、お一人数十万円以上お買い上げいただくときもありました。お客様が購入したアイテムを全て覚えているので、「この新作のパンツなら、先日買われたシャツに合せても素敵ですね」とアドバイスできるんです。その積み重ねで、常連のお客様を増やしていきました。

ーまさに販売のプロフェッショナルですね!大好きなブランドで働いた1年間に、具体的にはどんなことを学びましたか?

佐藤:一番大きな学びは目標の立て方ですね。そのショップでは毎日の売り上げ目標とは別に売り方の目標も掲げるんです。セール期間、閑散期、繁忙期とそれぞれお客様への接し方やお店のまわし方も変わってくるので、スタッフみんなで朝集まって、今日はどういう売り方をするかという目標を立てていました。

最初はよくわからなかったから、フワッとした目標を言ってみたら、店長からは「今日1日終わったときに、その目標ができたか、できてないかをどうやって振り返るの?」と言われて。その時はどういうことなのかわからなかったのですが、次第に目標は振り返りが大事で、その振り返りを踏まえて、翌日に活かしていくものなんだということを学びました。

今までいくつかのショップで販売の仕事をしてきましたが、ここまで目標を徹底していたショップはなく、この時の経験は今も役に立っています。

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リーダー経験を経て、自分からアクションを起こせるように

ー販売の仕事を辞めたあと、次の会社でサイト運営の仕事を選ばれたのは?

佐藤:販売の仕事をやめるときは、やりきった気持ちでいっぱいでした。だから、次の仕事は事務職をしてお金を貯めようと考えていたんです。職種のこだわりは特になく、とりあえずスーツが必須でない会社で……など、フンワリとしたイメージしかありませんでした(笑)。正直、次の職場には長く務める気持ちもあまりなかったんです。そんなフワフワした気持ちで入社した会社は、医療業界に特化したサービスを運営するITベンチャーでした。

その会社の運営するサイトのひとつで、コンテンツ量を増やしていた時期だったので、ライティングもやりましたけど、他にもいろいろな仕事があって、覚えるまでが大変でしたね。ずっと販売職だったのでExcelは未経験。SUM関数すら知らないようなレベルだったんです。さらに、前担当者の方との引き継ぎの期間もあまりなく、手探りで仕事を覚えていましたね。

最初のうちはミスをしてしまったり、挫けそうになったりもしましたが、仕事を任されているということがやりがいに繋がっていきました。

ーそんな状況でも、結果的にITベンチャー企業には4年間在籍したんですよね。その間にターニングポイントはありましたか?

佐藤:仕事に追われているうちにあっという間に2年が経過して、3年目にリーダーとしてマネジメントを任されることになったんです。もともと人に教えることが好きなので、興味はあったんですが、私は正社員ではないので本当に良いのかな?と(笑)。でも、よく考えてみたら、能力を認めてもらえたからこそ、正社員じゃなくてもマネジメントをやらせてもらえるんだということに気付いて、とても嬉しかったです。これが4年間の中でいちばん大きな出来事でしたね。

そこから働き方も変わりました。今までは指示待ちだったり、誰かに頼ったりすることが多かったんですけど、自分で考えて動けるようになったんです。これまではうまくいかなかったとき、どこかで上司や周囲が何とかするべきと思っていたんですが、自分が動けば解決できるということも知りました。

ー初めてのマネジメントには、どのような意識で臨まれていたのですか?

佐藤:厳しく管理するというよりは、みんなが楽しく仕事をできて、それぞれが強みを活かせるような職場環境作りを意識していましたね。この人は何が得意だろう、何か困っていることはないかなど、ひたすらスタッフの満足度を上げることに注力していることがすごく楽しかったです。

求人サイトの重要性を営業に理解してもらうべく意識改革!
それが自信に繋がっていく

ー周りのスタッフに恵まれて、充実した毎日を送られていたんですね。マネジメントを任されるようになってから、雇用形態が変わったそうですが、仕事のモチベーションに変化はありましたか?

佐藤:1年間マネジメントをやってから契約社員になりましたが、雇用形態が変わっても、いい意味で仕事のモチベーションはほとんど変わらなかったです。ただ、契約社員になった時に、この職場で自信につながったできごとがありました。それは営業の方の意識を変えられたことです。

私の部署では看護師の求人を扱っていて、営業スタッフが病院からもらってきた求人の内容を元に原稿を作成し、サイトにアップするという仕事をしていました。私たちにとっては、求人を取って来てくれる営業スタッフがクライアントのような存在だったんですよね。

でも、営業スタッフは、求人サイトが自分たちの売上には直接関わりのないものだと考えていて、「サイトの求人情報を増やす」という私達の業務に積極的には協力してくれなかったんです。それに気づいたとき、なぜか「私がなんとかしなくては!」というスイッチが入り、「営業スタッフに求人サイトの必要性を知ってもらうにはどうしたらいいだろう」「求人を掲載することで営業側にメリットを感じてもらえる方法はないだろうか」とすごく考えたんです。

それが、自分にとってのモチベーションになりましたね。営業スタッフのスケジュールを見て、迷惑にならない時間に電話をするようにしたり、地方の営業スタッフが東京に来るときは会いに行ったり。とにかく営業スタッフが求人原稿に興味をもって取り組んでくれるような方法をとことん考えました。それは、アパレルショップで接客をしていた頃の感覚に似ていて、「人に喜ばれる仕事をしたい」という気持ちでいっぱいだったんです。

ー営業スタッフの求人サイトへの意識はどう変わっていきましたか?

佐藤:結果的には私が一生懸命やっているのを、営業の上層部が評価してくれたんです。「よく会社のことを考えて頑張ってくれているよね」と。そして、上層部が「会社として、求人サイトの情報量は重要」ということを強く営業スタッフに伝えてくれたので、営業側も積極的に情報収集をしてくれるようになりました。

そして、営業とのコミュニケーションが増えたことで、求人ページの具体的な活用例を伝えることができ、やり方次第で営業側にもメリットが生まれるということに営業スタッフが気付いてくれました。だんだんと営業スタッフがサイトのために求人を取るようになってきて、みんなの意識が変わったなと感じることができました。

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新しい職場は驚きの連続! 
ディレクション、記事作成、オペレーション…社内の何でも屋さんになる

ー充実したお仕事をされていたようですが、そこから現在のTunnel株式会社にはどのようなきっかけで入社されたんですか?

佐藤:知り合いから紹介されて、急きょTunnelの人事担当者と面談することになったんです。

前職もやりがいはありましたが、ちょうど目標としていた大きな仕事を達成できる目処が立ったタイミングだったので、区切りとしてはよいタイミングでした。そして、何よりも私はリリース当初からTunnelの「RoomClip(ルームクリップ)」というアプリをずっと使っている大ファンだったんですよね。最終的に私の背中を押してくれたのは、社員の人たちの考え方や会社の雰囲気がとても良かったことでした。

ーどんな考え方や雰囲気だったんですか?

佐藤:アプリのユーザーにはいろんな方がいます。当然、全てのユーザーさんに満足してもらうのは難しいですが、社長も社員も、ユーザーさんからの厳しい言葉に決して否定的な言葉を使ったり、マイナスなことを言ったりしなかったんです。これは、いちユーザーとして「いいなぁ」と思いましたね。それに加えて、みんな「おもしろいね」という言葉をよく使っていたんですよ。その言葉を聞いたとき、人と違うことを柔軟に受け止められる雰囲気のある会社だと感じて、それが入社の決め手になりました (笑)。

ーなるほど。ユーザーとして利用していたアプリの会社に入社されて、お仕事はどうでしたか。

佐藤:ルームクリップは部屋の実例写真を250万枚以上保有している日本最大の住まいに関する写真投稿SNSです。5年前にリリースされた頃から私もずっと愛用している大好きなアプリなんです。だから、入社してかなり少人数でやっている会社だと知った時にはびっくりしました。こんなにやることがいっぱいあるとは思わなかったです。会社がやりたいことと現実のギャップは今もまだありますが、そこに逆にやりがいを感じています。

今はディレクター兼プランナーという肩書きで、広告記事の9割ほどは私がライティングをしています。
また、制作チームのマネジメントもしていて、今会社が募集している求人の中には私のチームの募集もあるんですよ。
現在は営業と制作のメンバーが合わせて7名ほど。これから人を増やして体制を強めていくところです。

弊社の商材では、モニターキャンペーンが人気で、商品をユーザーさんに届けて実際に使ってもらい、投稿された写真やレビューを確認して……と、一連の進行をサポートします。オペレーションが割りと煩雑だったりするので、これを滞りなく進めて、営業とコミュニケーションも取りつつ、他の部署との連携もするという、まさに何でも屋ですね(笑)。

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お客様志向の私にとってはベストな環境
ノールールだからこそできる新しいサービスへの挑戦

ー前の会社では営業スタッフを喜ばせたいというモチベーションがありましたけど、現在はどうでしょう?

佐藤:そうですね。以前に比べて自分の作ったものに対する評価が見えにくいのが難点ですが、ユーザーさんが喜んでくれることがモチベーションになっていますね。「この商品を使ったらすごく良かった」「こんな風に使っています」「この商品が届いてうれしい」といった声を貰えることがうれしいし、厳しいご意見をいただけることもありがたいです。すごくリアルで率直な感想を知ることができるので、ちょっぴり怖いというか、ドキドキする気持ちもありますけど、その分、学びも喜びも大きいですね。

弊社は、まだ小さなベンチャー企業ですから、一人一人がびっくりするくらい裁量をもって仕事をさせてもらえます。自分のアイディアをすぐにサービスに反映させられて、そのフィードバックをユーザーからもらえる。もちろん裁量が大きいので責任もありますが、今までに経験したことのないくらい自分たちで事業を動かしている感覚をもてていることは、とてもやりがいに感じています。

ひとつひとつの案件の判断を個人にゆだねられている環境なので、自分のスキルや知識を向上させる努力は日ごろからしています。私がそこまで仕事を頑張れるのは、結局は最終的にはユーザーさんのため、クライアントのため、そして会社のためになっていくからなんです。どの会社で働いていても「誰かを喜ばせたい」ということが結局私の仕事の軸なんですよ。

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優秀な人ほどON・OFFのメリハリ上手
人との関わりを持ってずっと働き続けたい

ー人を喜ばせることが仕事の軸というのは素敵ですね。
ちなみに佐藤さんは、仕事と私生活のバランスはどのように考えていますか?

佐藤:販売時代は休みでも市場調査に出たり、雑誌を見たりして学ばないといけなかったので、ほぼ仕事中心の生活でしたが、前の会社でON・OFFの切り替えができるようになったんです。最初は「休んでないで、仕事しなくては」と思っていたんですが、周囲を見ると優秀な人は、みんなON・OFFの切り替えが上手なんです。生活にメリハリは必要で、私生活が充実していると仕事にもプラスになるということを前の会社の先輩たちを見て感じたので、自分もそれを心がけるようになりました。

あと年齢的に25歳過ぎて30歳近くになると、将来のこと、結婚・出産とか考えますよね。出産したら、その場にいなくてもバリューが出せるような働き方をしたいなって。そういう点で、ライターはスキルさえあれば在宅でもできるからいいなと思います。

ー確かにそうですね。将来的にはそういう働き方も視野に入れていますか?

佐藤:そういう感じになれたらいいな、とは考えています。今、うちの会社でもお子さんが生まれたばかりで、時短で働いている方がいますけど、保育園にお迎えに行ったあと、帰宅してからまたリモートで仕事をしているんですよ。必ずしも会社でやらなくちゃいけない、こうしなくてはいけないというガチガチの決まった働き方でなく、どこでも仕事ができるという選択肢があればいいですよね。そんな雇用形態を作れたらいいなと思っています。

ーご自身の将来のためにも社内体制を整えていきたいと。佐藤さんにとって仕事とはなんでしょうか?

佐藤:私にとっては、人との関わりの場ですね。人と関わることが好き、人に喜んでもらうのが好きな私は結婚して子どもができても、専業主婦として家にずっといることが耐えられないかもしれません。これからの人生、人と関わりを持てる場が自分にとってはとても必要だと思うんです。それは趣味の場でもママ友との集まりでもいいとは思うんですが、職場というのが一番の理想ですね。仕事で一緒にチームを組んで、仲間として働くのが私には合っていると思いますし、今は大好きなサービスを信頼できる仲間たちと作っていくことがとても楽しいですね。

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