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アシスタント、営業、マーケター…様々な経験を経て見つけた会社に貢献できる仕事。事業に対する責任と判断力が必要なポジションで前進しながら仕事と向き合うマーケティングウーマン

高橋 美絵さん 30代 部長
SATORI株式会社

1983年生まれ。大学卒業後、2005年にインターンで働いていたマーケティング支援会社に新卒で入社し、アシスタント職に従事。その後ECバックオフィス支援会社で営業職として勤務したのち、2008年より外資系メール配信システムベンダーでマーケティングを経験。2014年より外資系CDNサービスベンダーにてマーケティング職として勤務した後、2016年9月にSATORI株式会社にマーケティング職として入社、現在はマーケティングを含むマーケティング営業部の部長を務める。

アシスタント、営業事務、営業を経験し、その後マーケティングと着実にスキルを獲得してきた高橋さん。「“売れる仕組み”を作れる人になりたい」という自身の夢に向かい、現在は、営業部門とマーケティング部門、サポート部門のマネージャーとして経験を積んでいます。プライベートでは、現在ご妊娠中で、ご出産後もお仕事を続けられるとのこと。これからマネージャーとしてもママとしても成長が期待される高橋さんの今までとこれからのキャリアについて伺いました。

過信していた自分の実力

ー最初に就職された会社に入社するきっかけと、どんな業務をしていたのか教えてください。

高橋:新卒では、様々な機能を持ったマーケティング支援の会社に入社しました。当初は社員数5、6人くらいのすごく小さな会社だったのですが、たまたま参加した交流会で社長にお会いして、何度かお話を伺っているうちに、「大きな会社よりも小さい会社の方が早く成長できるんじゃないか」と思うようになったんです。すでに別の会社に内定もいただいたのですがそちらは辞退し、その会社でインターンを始めてそのまま入社することにしました。

はじめは社内の人たちのアシスタント業務が主な仕事でした。その会社では各々が得意分野のサービスを自ら売っていたので、それに合わせていろいろな雑務を引き受けたりしていましたね。

ーそのような社会人生活の中、半年ほどで新しいキャリアを選択されていますよね

高橋:そうですね。きっかけは、会社が業績不振だったのか、給料が入社前に聞いていた条件から大きく下がってしまったことでした。一人暮らしでしたので、それがとても堪えてしまって…。加えて、入社前は小さい会社に入れば大きく成長できると考えていたのですが、なかなか成長の実感が持てなかったということもあります。

働き始める前は、働く場所がどんなところでも自分の力で切り開いていけると思っていたんです。でもいざ働き始めてみると、やっぱりそんなことはないんですよね。悔しかったけど、これが現実というか…。なので、もう少し社員数が多く組織的な会社に入って、一から仕事のやり方を学ぼう、まずは何か一つ「これはできる」というものを作ろうと決めました。

ですから二社目では、まずは自分ができることを確立したいという思いがありました。そこで、まずはどの会社でも必要とされるであろう営業をやってみようと思い、未経験や第二新卒でもOKの営業を募集していたところに入社を決めました。この会社も人数は一社目よりは多かったものの、ベンチャー企業でしたね。

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複数のトラブル案件を担当することで身についた自信

ー2社目のベンチャー企業で働き始めてからのことを教えてください。

高橋:事業内容としてはECサイトの倉庫や物流関係、配送や受発注システムといったバックオフィス業務の請負です。私自身は営業として入社したのですが、最初の1年は営業事務の仕事をしながら上司に同行することがメインでした。そのため、力をつけたいと思い環境を変えたものの、営業力がついてきているとは言えないまま1年目は時間が過ぎていった気がします。

そんな中、2年目に大きな転機となる出来事がありました。先輩が担当していた取引規模の大きな案件で、大きなトラブルに発展してしまったんです。それも一件ではなく、たまたまタイミングが重なって複数同時に発生してしまって。そして、どういう経緯でそうなったのか今ではもうわからないのですが、営業担当が私に変更となり、複数のトラブル案件を担当することになりました。

ーそれは大変そうですね。その後、ご状況としてはいかがでしたか?

高橋:営業としての経験もほとんどない中で、渦中に放り込まれて、最初は正直戸惑いましたね(苦笑)。何か特別なことができるわけではなかったので、とにかくお客様が何とおっしゃっているのかをしっかり聞いて社内へ持ち帰ることだけを必死にやりました。まわりの先輩方にも助けられ、幸いにも最終的にはどの案件も無事におさまったうえ、その後担当していたうちの2社はより大きな取引に拡大することができたんです。

この一連の対応を通して、営業としてお客様とコミュニケーションをとることにも慣れ、さらに、無事にトラブルをおさめることができたことは私の大きな自信になりました。逃げ出さずに向き合ったことで、営業というか、社会人としての基礎を築けた経験になったと思っています。

ー確かに大きなターニングポイントでしたね。その後、WEBマーケティングのコンサル会社で働くという新たなキャリアを選択されていますよね。

高橋:はい。お客様からの信頼を得たことで自信を得て、仕事にやりがいは感じていました。しかし、バックオフィス業務では「利益を増やす」「効率を上げる」ことには貢献できるものの、「売上を伸ばす」ことには貢献できないなと思っていました。自分のキャリアを考えるにあたって、売上を伸ばすことができるスキルを身につけたいなと思っていたんです。そこで出会ったのがWEBマーケティングのコンサルティング会社でした。ここであれば、営業でもマーケティングスキルを身につけられるのではないかと考えたんです。

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出向による職種変更、上司の退職
大きな環境変化にも動じず進んだ先に掴めたマーケターとしてのキャリアの礎

ー営業職として働き始めて1年後マーケティング担当になられるんですよね

高橋:そうです。最初は営業として入ったので新規のお客様の開拓を主に行っていたのですが、たまたま親会社であるメール配信システムベンダーのマーケティングを子会社として支援することになり、その案件を担当していたんです。その後、子会社親会社という関係の中でお金を発生させて支援するのではなく、親会社の社内でマーケティング担当を拡充するというタイミングで出向となり、WEBサイトの運営やWEB広告、メールなどの担当をすることになりました。

私自身マーケティングの知識やスキルを身に付けたいという気持ちで入っていたので、運よくマーケターになれたことを喜んでいたところ、なんとその一年後にはマーケティング部の上司も退職することになり……。予想外の展開になりました(笑)。結局、上司が担当していた業務もやることになったため、一気に業務範囲が広がったんです。具体的には展示会の出展や広報的な業務、営業資料の見直しや予算・目標の作成・進捗管理などもやるようになりました。

ー上司の業務を引き受けるにあたり、不安などは感じませんでしたか?

高橋:どちらかといえば、チャンスだという気持ちの方が大きかったです。マーケティングの仕事を経験する中で、「インハウスのマーケターとしてもっとスキルを身に着けたい」「自分のチームで部下を持つなどマネジメント業務も担いキャリアアップしていきたい」という考えをもつようになっていたので、むしろ棚から牡丹餅くらいの感覚だった気がします(笑)。

振り返ってみると、この時は自分がそれまで考えていたことを実践する期間だったなぁ…と。マーケターとして裁量もある程度あり、自分の考えたものを形にして、それが数値というわかりやすい結果として出てくるのがシンプルに面白く、日々夢中で仕事していました。

うまくいかないことももちろんありましたが、営業など周りのメンバーとよい関係を築けていたので、とても良い環境で仕事ができていました。業務量は目が回るほど多かったですが、苦労したという感覚はなかったですね。

キャリアアップを求めたものの、思惑通りに進まない4年間

ーすごく充実していたんですね。その後、希望していたキャリアアップは実現していきましたか?

高橋:残念ながら、ポジションの変化はほとんどなかったんですよね。私の1つ上のポジションと、もう1つ上のポジションも空席になったのですが、両方とも外部から新しい方がアサインされました。

マーケティング担当になり数年が過ぎて、現場で経験できることは一通り経験できたのかな、という感覚があったタイミングでこの先の自分のキャリアについて考えたんです。それで結婚・出産後の自分のキャリアを考えると、できれば早いうちにもう少しステージを上げて、部下を持って自分のチームを持つという経験がしたいと思いはじめ、新しい環境を模索し始めました。。

そこで、マネジメント経験ができそうな外資系のIT会社にいくことにしたんです。しかし、結果としては、ここでマネジメント経験はできませんでした。働き始めてから1年ぐらい経ち「このままではいけない」という気持ちもあったのですが、ちょうど結婚した直後だったということ、あまり業務量も多くなくプライベートに時間を使いやすかった環境もあり、「このまま妊娠・出産までここで働き続けるのか、違う職場を探すのか」という葛藤を抱えていました。

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突然訪れた今の自分より2つ3つ上のステージの仕事

ー葛藤があった中、その後どうされたんでしょうか?

高橋:私自身は動きかねていた状態だったのですが、そんな折に、たまたま知り合いづてに2社から声をかけてもらったんです。そのひとつが現在の勤務先であるSATORI株式会社でした。BtoBマーケティング領域で新しいチャレンジをしているのに興味をもったのと、会社のステージとしてまだまだ始めの段階にあり、組織がこれから大きくなっていくことが予想できたこと、それに自分のこれまでの経験も活かせると思い、入社を決断しました。

ー入社されてからの仕事について教えてください。

高橋:はじめは、BtoBマーケティングの経験を積んできたことを活かしてマーケティング業務をメインで行う予定だったのですが、色々な経緯もあり、入社した3ヶ月後にはマーケティング部門のマネージャー職だけでなく営業部門とサポート部門もまとめてマネジメントすることになったんです。現在もそのまま、マーケティング、営業、サポートの機能が含まれている顧客接点部門の責任者をしています。

チームメンバーは現時点では、営業が3名、マーケティングが4名、サポートが1名の計8名の部署です。このあと8月までにあと4名増える予定です。

ーすごくお仕事の幅が広いですね!これまでの仕事内容とは大きく変わりましたか?

高橋:最も大きな変化は部下を持つようになったこと。加えて、営業とサポート部門も任されたことで、仕事の内容はとても大きく変わりました。正直なところ、プレッシャーも大きいんです。なぜなら部下である営業やサポート、マーケティングのメンバーは私よりも経験豊富なメンバーが多かったので……。まさか私が彼らの上司になるとは想像もしていませんでした。
これまで、キャリアアップしたいと思って動いていたものの、なかなか叶わなかったのが、いきなり2つ3つと階段を上がってしまったような感覚です(笑)。不安がないと言えば嘘ですが、今は、「自分の意見や考えがダイレクトに経営に反映される」というこれまで出来なかったことができるようになっていることが何よりも楽しいので、そこが大きなモチベーション源として働いています。

マネージャーとしてできることはとても少ないと思っているので、今はメンバーそれぞれの特性や個性が活かし、彼らを支援して全体の生産性を高めるために自分は何ができるかということだけです。いろいろ課題はあるものの、一緒に働くメンバーがみんなプロなので、本当に幸運な環境だなと思って仕事をしていますね。

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より経営の近くで、事業成長を担う存在に―

ー着実にキャリアップされていますね!今ご自身のお仕事に対しての課題はありますか?

高橋:その時できること・やるべきことを着実にやっていくしかないと思っていますが、欲を言えば、もっと業績を伸ばすことに貢献したいですね。事業としては順調に成長しているのですが、個人的には売上額も取引企業数ももっと増やしたいと思っています。組織づくりという点ではルールや仕組みがまだ整備されていない部分が多くありますし、プロダクトもまだまだ良くできる可能性があると感じているので、課題というよりやることが山積みという感じでしょうか。

それから今の自分の課題としては、マネージャーとしての業務経験が浅いことから、判断力に欠けているなと感じることが多くあります。すぐに決めなくてはいけない場面で迷ってしまったり、決断した後に「もう少しこうしていれば良かったかな」と考えを巡らせてしまうことがあったりします。大きな判断ももちろんですが、日々の小さな決断でメンバーからも評価されると思うので、判断力を磨くために、経験も知識もまだまだつけなくてはいけないと感じていますね。

ーご自身のポジションに甘んじることなく、仕事に向き合っている高橋さんですが、今後のキャリアの展望について教えてください。

高橋:先ほどもお伝えしたように、スタートアップであるため、組織的な面や仕組み的な面ではこれからいろいろと作っていくフェーズであり、今も改善点は多くあると考えています。会社としての理想は、メンバーが自分の強みを活かしながら、全員が着実にキャリアアップし、収入も増え、今よりもさらに楽しく元気に働けるような環境を作りたいです。

私個人のキャリアとしては、アシスタント的な立場からファーストキャリアが始まり、営業、マーケター、そして現在は部門責任者として経営に近いところで仕事ができていますが、今後はより経営の一翼を担える存在になっていきたいと考えています。

またプライベートとしては、現在妊娠中でもうすぐ社内で初のケースとなる産休・育休にはいります。すでにワーキングマザー・ワーキングファザーとしての先輩は社長含め社内に複数名在席していますので、そのあたりはアドバイスももらいながら、また新しい「自分らしさ」の形を作るチャレンジができるかな、と楽しみにしています。

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