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徹底的に突き詰めながら乗り越え、築いてきたキャリア。一匹オオカミの性格や価値観が、“頼られること”で変化していく――将来は経営者になることを夢見る営業ウーマン。

バァサンジャブ オンドラムさん 30代 営業
株式会社ノットグローバルホールディングス

モンゴル出身。2005年に 日本の大学に留学し、“日本の女性の社会的地位の低さ”に驚いたことがきっかけで、将来は経営者となり女性を引っ張っていくということを目標にする。
2009年に、現職である株式会社ノットグローバルホールディングスに入社。カスタマーサービスの部署に配属となり、事務職に従事。その後自らの希望で営業へと異動。現在は東京統括マネージャーとして活躍している。

現在、株式会社ノットグローバルホールディングス社にて東京統括マネージャーとしてご活躍されているオンドラムさん。今後は“人を育てられる人”になり、会社の柱となるような存在になっていきたいと言います。そんな彼女に、今までとこれからについてお話を伺いました。

大学生の頃に感じた、日本の女性の地位の低さ。この状況を変えたいという思いから、経営者になる夢を持つ。

―モンゴルご出身と伺いましたが、現在日本にてキャリアを歩まれているのはどういう経緯になりますか?

オンドラム:私は学生時代、日本の大学に留学をしていました。その際に日本の女子大生の考えや状況を見て、“日本の女性の社会における地位の低さ”を感じたんです。それがきっかけで、この状況を先頭に立って変えていきたいという思いが芽生えました。

モンゴルでは共働きの家庭がほとんどですし、女性の社長や役員、管理職に就いている方が多くいるんです。一方で日本は、まだ女性の管理職も少ないことや、子どもを産んだら専業主婦になる等、自分の夢を追いかけられない環境があるように思いました。「女性が専業主婦をしなくてはいけないという考え方は古いのかな」と思っています。専業主婦をやりながら仕事もできる能力を、女性は誰しもが持っていると思っていますし、女性は子供を産んだらより一層強くなるといいますから、私自身がそれを証明したいと思いました。生意気だと思うんですけど(苦笑)。それからというもの、私は経営者になることを見据えて、就職活動をしていました。
もともとコンサルティングに興味があったので、大学の就職活動時はコンサル業界を中心に会社探しをしていました。

そして無事、コンサル会社から内定をいただきました。その企業に就職するつもりでいたのですが、内定後にその会社の方とコミュニケーションを取る中で、入社前とは全く異なる印象を受けてしまい、内定を辞退することにしたんです。
そこから、社会へ不信感を持つようになってしまい、社会に出ることへの不安から、就職活動を一時中断することにしました。その休息期間が半年程経ったタイミングで、就職活動を再開させたんです。

話しているところ

一枚の写真との出会い。そして貨物利用運送業者であるノットグローバルホールディングスへ。事務職で入社したものの、営業になりたい気持ちが芽生える。

―就職活動をお休みされていた時期があったのですね。
そこからどのようにして、ノットグローバルホールディングスにご入社されたのですか?

オンドラム:たまたま見ていた求人サイトで、現職であるノットグローバルホールディングスの求人を発見したんです。そこには社員の方々と自転車が写っている一枚の写真があって、『私たちはこの一台の自転車しか所有していません。だけど世界各国に荷物を運んでいます』というキャッチコピーが記載されていました。それで、「自転車一台しか持っていないのにどうやって運んでいるのだろう。面白そうだから一度話を聞いてみたい」というくらいの気持ちで、求人に応募をしたんです。

貨物利用運送業を展開している弊社は、若い従業員の方も多く在籍しており、皆が活き活きと働いている職場でした。また、代表をはじめ経営陣や社員の方々とお話させていただき、この場所で自分のスキルをUPさせていきたいと思い、2009年に入社しました。

―ご入社された当初は、どのような仕事をされていたのですか?

オンドラム:入社した当初は、カスタマーサービスという部署に配属となり、主に資料作成や事務処理といった業務をおこなっていました。
入社してから半年程が経過した時に、「母国語であるモンゴル語を使い、母国に営業をしてみたい」と思い始めたんです。弊社は結構自由な風土の会社で、個人の挑戦したいことをできる限り挑戦させてくれる職場だったことから、その思いを会社に話してみました。すると私の提案を受け入れてくださり、そこからは事務業と並行して、モンゴル向けの電話営業を一人でおこなっていました。

―事務をされていた時に「営業をやってみたい」と思ったのはどうしてですか?
また、電話での初めての営業はいかがでしたか?

オンドラム:先程お伝えしたように、就職活動の時からコンサルに興味があったので、コンサルと似ている提案営業の仕事をしてみたいという気持ちは、入社当初からあったんです。それで、最初は事務の仕事をしていたものの、営業さんの仕事を見ているうちに、自分もチャレンジしてみたいという気持ちが強くなりました。

しかしその当時は専門知識もほとんどなかった為、見様見真似で営業活動をしていました。そんな未熟な私の提案にも関わらず、期待してご発注くださるお客様が次第に増えていき、気付いたら多くのお取引企業様からご契約をいただいていたんです。

それで、「もっとそのお客様たちの力になりたい、もっといいサービスを提供したい」という気持ちが増していき、営業一本で仕事をさせてもらいたいと会社に志願したところ、正式に営業となることができたんです。

初めての営業活動は、9割は大変なこと。残りの1割は楽しみの為に頑張った1年目。

―事務から営業というケースは珍しいですね!
正式に営業になられてからはいかがでしたか?

オンドラム:とにかく早く一人前になりたくて、上司のスキルや知識をスポンジのように吸収していこうと思っていました。教えてくれるのを待つのではなくて、自分からどんどん質問していましたね。

もともと向上心が強く、“やるならとことん”が私のモットーです。なので、「どうしてなんだろう」と疑問に思ったことは、その解決方法を徹底的に追及するようにしていました。そして早く自分の仕事のスタイルを確立し、成果を出したいと思っていました。
というのも、大学卒業したくらいから、外国人であることにハンディキャップがあると感じていたので、人の何倍も努力が必要だと認識していたからです。そんな思いと、自分の負けず嫌いの性格ということもあって、営業にどんどんのめり込んでいきました。

―事務から営業となると、仕事の仕方や考え方等も変わってくるかと思いますが、その辺りはいかがでしたか?