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“自分が真摯に向き合うことで、お互いの成長に繋がる”ということに気付いたマネジメント。苦手意識も克服し、社会人10年目にして仕事との向き合い方を知った。

横山 綾子 30代 部長
株式会社PLAN-B
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大学卒業後、大手消費財メーカーに営業として入社。3年後、ITベンチャー企業に営業として入社し、4年後マネージャーに就任。2013年、マーケティングベンチャー企業に入社し、一事業部を黒字化させる。2014年に、現職である株式会社PLAN-Bに入社。現在はインターネット広告事業部の部長として従事している。
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業界が変わっても営業として常に結果を出し続けてこられた横山さん。そんな横山さんでもご自身の中で色んな葛藤がおありだったそうです。お話しを伺いました。

毎週日曜日の夜は憂鬱な気持ちに。それでも結果を残し続けた社会人の3年間。35歳で起業することを決意。

―横山さんのキャリアを教えてください。

横山:新卒では“自分が何をやりたいかより、親を安心させられる企業に入社しよう”と思い、とにかく誰もが名前を知っている会社に入ることだけを考えて就職活動をしました。そして、大手消費財メーカーに入社し、営業職に約3年間従事しました。
営業は自分に向いていて、入社した当初から安定した売り上げ成績を収めることができました。ただ、実は入社して2日目ぐらいから「しんどい」と感じていたんです。ですが売り上げを伸ばすたびに、上司から褒めていただいたり、会社から賞をいただいたり…それがすごく嬉しくて。そのため、売り上げを伸ばすための努力をしていました。

しかしこの当時から、私は日曜日の夜になると「明日から仕事か…嫌だな…」と、憂鬱な気持ちになるようになりました。倦怠感や胃痛などの症状も表れるようになったんです。ただ、「それが人生なんだな」と思っていました。お金をいただくということは、辛く苦しいことなのだと。「辛いからこそ、そのがんばりでお給料をいただけているのだ」と思っていたんです。
その会社で3年間働き続けた後、自分のキャリアを変えようと思い、ベンチャー企業に入社することを決めました。というのも、社会人2年目の時から「売り上げ至上主義ではなく、誠実に営業したい」という思いが強くなっていったんです。そして、「“雇われる”ことで感じる辛さを取り除きたい」と思いました。そのため、「みんなが幸せに働ける会社を自らの手で作ろう」と考え、35歳で起業することを決意しました。

目標が明確になってから、私は今後のキャリアプランを逆算しながらスキルを身に付けようと考えました。そしてその頃、IT業界は全盛期。「成長産業で起業したい」と思っていた私は、まずはビジネスモデルを学ぶべく、ITベンチャー企業に営業職として入社することにしました。

―新しい業界での営業職ということですが、ご入社後のご様子はいかがでしたか?

横山:1社目と全く違う業界ということもあり、使用するIT用語やその知識を身に付けるのは大変でしたが、それは短期で集中して覚えられました。営業としては、1社目と同様に安定して数字を伸ばすことができ、入社4年目でマネージャーに就任することができました。

初めて苦戦したマネジメントという仕事。八方美人でメンバーに叱ることができなかった。

―業界が変わってもなお、営業として実績を上げ続けるというのは素晴らしいですね!
マネージャーに就任後、マネジメントについてもやはりうまくいっていたのですか?

横山:残念ながら、これには苦戦しました。チーム全体の売り上げ目標は、チームメンバー個々の高い能力のもとに、達成することはできていました。しかし、私自身がその目標達成のためのマネジメントができていたかというと、それは全くできていませんでしたね。

私は八方美人なところがあるので、「みんなに好かれたい」という思いがありました。また、メンバーの成長を全く考えることができなかったため、彼らを叱ることができなかったんです。「もう大人なんだし、それぞれのことは自分たちできるよね」というスタンスになってしまっていて、自分のことしか見えていませんでした。
今思うと、あの当時のメンバーには本当に申し訳なかったと思っています。あのメンバーだったら、もっと1人ずつの実績を上げるためのアドバイスをすることで、チーム目標ももっと上げられたと思っています。そして、その当時から自分のマネジメントがうまくいっていないことは感じていました。“結束力”というものがそのチームにはなかったということも、その理由の1つだと思います。そして、その会社ではマネジメントができないまま、次の会社に転職することとなりました。

話しているところ

営業数字は達成できるけど、誠実な営業ができないジレンマに悩まされてキャリアチェンジすることに。

―マネジメントというのは、本当に難しいですね。そうは言っても、営業としての実績を上げ続けられている中で、なぜ次の会社に行く決断をしたのですか?